オウンドメディアが検索エンジンで上位に表示されれば、広告費を大いに節約できます。インターネット検索で上位に表示されているのは、検索サイト運営会社に多額の掲載料を支払っているところであるとイメージされることも多いですが、そうではありません。確かに上位からひとつから3つ程度は広告が表示されますが、それらのURLには広告と明示されています。その下には、広告費を支払っていないサイトが並びます。その位置にオウンドメディアが表示されれば、はかり知れないほどの効果が期待できます。検索エンジンで上位表示させるためのコツをつかんでおくのは、大事なことです。
インターネットが普及したのは、インターネットに検索機能があるからでもあります。瞬時に世界と通信できるとしても、ただ情報量が多いだけであればこれほど普及はしなかったでしょう。インターネットが登場する以前は、調べる方法がない、もしくはあったとしても手間がかかるとして、得られる情報には限りがありました。インターネットが登場しても、もし検索機能がなかったら、その状態は続いていたでしょう。しかし検索結果を表示する会社が登場し、インターネット利用者なら誰でも無料で利用できるようになったため、居ながらにして瞬時にさまざまな情報を得られるようになります。
オウンドメディアにとっても、これは願ってもない機会です。不特定多数に向けて広告を出すのに、どれだけ費用がかかることでしょう。その広告の効果も、あまり期待できません。費用対効果の面で言うと、非効率な方法です。検索エンジンで上位に表示させるというのは、画期的な方法です。自社にかかわるサービスや商品を必要として、探している人々を特定し、しかもその人々に自社サイトを見てもらうことができます。無料で、です。1ページ目の上位に表示されれば、はかり知れないほどの広告効果が得られるでしょう。その結果営業利益も上がり、広告費も削減できます。
検索エンジンを提供する会社は、最上位となる位置には検索連動型広告を載せていますが、その下には独自基準で選んだサイトを表示させています。サイト運営者の多くが、それに選ばれることを願っています。
我が国で数多く利用されている検索エンジン会社は、GoogleとYahoo! JAPANです。Yahoo! JAPANでは、Googleの検索結果順位に合わせた表示をしているためGoogleが、大半の日本人利用者が目にする検索結果順位を決めているということになります。Googleはどのような基準で順位を決めているかを公表していません。それは企業秘密となっています。かなりのインターネットユーザーが、Googleに大金を支払っているサイトが上位に表示されると考えていますが、そうではありません。
検索エンジンを提供する会社はGoogle以外にもあり、検索結果順位があてにならないものとなったら、インターネットユーザーはGoogleを使わなくなり、他の検索エンジンを利用するようになります。検索で上位に表示されたサイトをクリックしたら、無関係な商品広告だらけだったとなったら、それ以降は利用しようとしないでしょう。検索語句について的確に説明してくれる、内容の濃いサイトが常に表示されればこそ、繰り返し利用しようという気になると言うものです。インターネットユーザーはとりわけ、時間のロスを避けたがります。
そうした移り気なインターネットユーザーをつかまえておくために、検索結果順位は200以上もの観点から決定されていると推測されています。企業秘密ですから、推測の域を出ないものの、外部から数多くの考察がなされており、そのように考えられているようです。
検索エンジン提供会社としては、競合他社がある中で、自社の検索エンジンを利用させ続けなければなりません。検索結果順位の決定基準は、より良いものへと常時移り変わっている可能性も高いです。目的は、検索エンジン利用者の獲得ですから、ユーザーの満足度を最優先にしているのは間違いないでしょう。ユーザーにアンケートやインタビューを日々おこなうわけにもいかないでしょうし、アンケートやインタビューで本音が得られるとも限りません。外部の考察者たちは、Googleはサイト閲覧者の滞在時間や離脱率およびサイトの運営歴などを重要な要素にしていると見ているようです。
それらは数値として出せますし、偽りようがないため、信頼性もあると言えます。検索者は数多くのウェブページを次々と表示させる傾向があり、不要だと判断したらすぐに閉じてしまいがちです。役立つと判断したら、そのまま表示させておくものです。アンケートやインタビューよりも、本音が出ると言えそうです。しかも、アンケートやインタビューに応じようとする一部の人々だけの傾向でなく、すべての検索者の傾向がわかります。外部からの類推に過ぎないとしても、信ぴょう性はあるでしょう。
オウンドメディアを検索エンジンで上位に表示させるには、閲覧者にすぐ閉じられないような内容にすることが必要です。閲覧者の立場に立って、見やすくわかりやすい表示を心掛け、しかも内容が濃く、信頼性のあるサイトにすることが大事でしょう。
新聞や雑誌を読む人が減り、活字離れが顕著になっていることからも明らかなように、世の多くの人々は文字を読むのが本来あまり好きではありません。それでも電話ではなく、メールの方に人々が向かったのは、決して文字への親しみからではないでしょう。インターネットユーザーだから、文字を読むのに抵抗がないと考えることはできません。興味のあることなら、読んでも構わないという程度であって、文字を読むのは面倒という人が大半であると考えたほうがいいでしょう。
そうした人々にオウンドメディアを閲覧させるには、サイトの構成や構造に工夫を凝らす必要があります。キャッチーな見出しを一定間隔で配置し、読み込まなくても、一目瞭然でサイト内容がある程度わかるような構成にすることが大事です。サイト内のリンクで、効率良くサイト内の他のウェブページに移動できるようにするのも不可欠となります。閲覧してほしい内容は盛りだくさんでしょうから、ひとつのウェブページだけでは収まり切らなくなることは多いものです。
サイト内のリンクから他のウェブページが表示されるまでの時間も、基準のひとつになっていると見られています。インターネットユーザーは常にスムーズな進行を望んでいますから、ウェブページを開くのに少しでも手間取ると、諦めてそのサイトを閉じたりします。ウェブサイト運営がしっかりとできない、信頼性が低いサイトと見なされることもあります。
オウンドメディアの製作者は、自身もインターネットユーザーであり、どういったサイトが長く閲覧されるかということはよくわかっているわけですから、ひたすらユーザーの立場に立った内容にしていけば、上位表示される確率が高くなると言えます。
オウンドメディアが検索エンジンで上位に表示されるためには、ユーザーにとって役立つ内容にすることです。日本での検索結果順位の大半を決めているGoogle社では、表示順位の決定基準を公表していませんが、外部の考察者らからは、閲覧者の滞在時間や離脱率などが重要な要素となっていると推察されています。ウェブページを開いてすぐ、ある程度の内容がわかるようにし、濃い内容にして読み込ませる工夫をすることも大事でしょう。利用者は素早く情報を得るために、検索エンジンを利用しているわけですから、サイト内のリンクからスムーズにサイト内の他のページを表示できるようにしておくことも大事です。