SEOで最も大切なことは『質の高いコンテンツを作成すること』だ。
では、どのようなものが質の高いコンテンツなのか。
質の高いコンテンツを作成した先に得られるのは、SEO上位表示だけなのだろうか。
今回はここを徹底的に探っていく。
まず、質の高いコンテンツであるための条件を紹介しよう。
この3つが、良質であるかないかを正確に判断するための材料である。
ユーザーが求める情報とは、ユーザーニーズであり、それを探るためにはユーザー像を明確にしていくことが大切だということはお伝えしたとおりである。
では、「正確に伝える」という部分を掘り下げていこうと思う。
正確に伝えるということは、ユーザーの幸せを1番に考えることである。
具体的には、
などが挙げられる
これらの基準でコンテンツを作成することで、よりユーザーニーズに応えられるものになるだろう。
コンテンツマーケティングを行い、SEO対策をした結果、多くのCV(コンバージョン)を得て成功を収めた企業のインタビューを拝見した。
そのインタビューで多くの人が語っていたのは、「ユーザーにとって幸せな結果をもたらすコンテンツになっているか、を常に考えました。」ということだった。
〈1-1-1 ユーザーに価値をもたらすことで信頼が得られる〉
また、インタビューの記事内にはこんなものもあった。
「コンテンツは、自社への信頼に結び付くものであるということも意識しました。」
企業の利益を最優先に考えたコンテンツであれば、自社の製品やサービスを前面に押し出すコンテンツを作成すればよいが、コンテンツ内でライバル企業の製品やサービスを比較することによって、顧客はより多くの情報を得ることが出来る。
かなり多くの企業が、コンテンツ内で自社製品と他社製品を比較することによって、顧客の信頼獲得につながったと思う、と言っていた。
しかし、比較することで、ライバル企業に有益なコンテンツを作ってしまっては意味がない。
自社の製品やサービスに自信があり、それを作成者が最も理解している必要がある。
ここに不安を感じるならば、まずは自社製品を磨くことが最優先である。
磨ききったからこそ、コンテンツとして発信できるのである。
信頼獲得のために、もう一つ重要なことがある。
それは、説得力のあるコンテンツを提供することである。
信頼獲得のために他者の情報を入れ込む、という例に加えて、自分の率直な意見を加えたり、他のコンテンツと見比べて方向性にズレが生じていないかなどをチェックしたりすることによって説得力が増すと考えられる。
〈1-1-2何度も書き直してより良いものを〉
また、「正確さ」を高めるために何度も修正することも必要である。
ここでは自分以外の誰かにコンテンツを見てもらうことで、様々な視点からチェックすることが大切だ。
そして、構成→修正→構成を何度も繰り返して、より良いコンテンツ作りを目指そう。
ここでも、上述したような製品・サービスの理解が求められる。
コンテンツ作成で何が最優先なのかがわかっていただけただろうか。
次は、質の高いコンテンツを実際に書いていくときのポイントだ。
「見やすさ」という観点も非常に大事である。
見やすくするための方法としては、
などが挙げられる。
例えば、自社のある商品についてのコンテンツを作成するとしよう。
ユーザーニーズを考え、ある程度キーワードを絞ったら、実際に書いていくのだが、ここで重要なのが、コンテンツのアウトラインをまず考えることである。
テーマは何なのか、何を説明したいのか、どのような情報が必要なのか(もしくは必要でないのか)。
ここをできるだけ細かく作成していくことによって、実際にコンテンツを作成する時にも軸をぶらすことなく完成させることが出来る。
続いて説明していくのは、「SEOコピーライティング」である。
SEOコピーライティングとは、前の記事でも説明したように、クロウラーに正しく評価してもらうための技術であると説明した。
さらにここでは、ユーザー視点での説明を加える。
SEOコピーライティングとは、キーワードを含み分かりやすい言葉でまとめる技術のことである。
コンテンツで情報を得ようとしているユーザーは、基本的にお金をかけず・短時間で情報を得たいと思っている。
ならば、作成側はその意図を読み取って、直接的で簡潔なコンテンツを作成することが求められるであろう。
特に日本人はまわりくどくて婉曲的な表現が得意ではあるが、コンテンツを作成する時にはそのような表現は避けるべきである。
伝えたい情報やユーザーが最も知りたいと思っていることは、できるだけ早い段階で提供すべきである。なぜなら、ユーザーは自分にとって有益な情報がすぐに見つからない場合、他のWebページに行ってしまうことが許されているからだ。
こうしていくと、目指すべきコンテンツがどのようなものかが見えてくる。
ユーザーニーズを徹底解剖し、信頼できる内容を提供し、自社独自のコンテンツを作り上げる。その上に、“分かりやすく伝える”ための技術を施す。
これらが組み合わさることによって、ユーザーに幸せを与えられるようなコンテンツができあがるのである。
では、このように質の高いコンテンツと作成することによって何が得られるのか。
もちろん、SEOでの上位表示に繋がっていることは確かだ。
しかし、そこに繋がるまで、上位表示のその先に何があるのか、ということも説明していきたいと思う。
まず、冒頭に説明した通り、質の高いコンテンツには3か条が存在する。
その条件をクリアしたコンテンツは、何が得られるのだろうか。
まず、最初に得られるのは上位表示ではなく、ソーシャルメディアによる拡散である。
コンテンツを作成した後、ソーシャルメディアでその情報を発信することが大事だ。
ソーシャルメディアでの拡散力というのは近年さらに向上しているように思う。利用者は画面のタップ一つで、1つの情報を拡散することが出来るからだ。
ここで注意しなければならばならないのは、拡散されるコンテンツというのは、ユーザーにとって有益であり、120%の満足度を与えるものでなければならないという前提が存在する。
その、ソーシャルメディアシェアが行われると、ナチュラルな被リンクがゲットできる。
そうすることで初めて、上位表示のファーストステップが踏めたというわけだ。
この後、Googleのアルゴリズムによって高い評価をもらい、ランキング上位に上って、上位表示達成というわけだ。
さて、上位に表示され、多くのユーザーの目に留まったコンテンツは企業にどのような恩恵をさらにもたらすのだろうか。
それは、CV(コンバージョン)の増加である。
CVとは、Webサイトにおける最終的な成果を指すが、具体的には、商品を購入してもらうと・メールマガジンに登録してもらうこと・お問い合わせや資料を請求してもらうことなどが挙げられる。
コンテンツの内容によってCVの目標も変わってくるが、コンテンツ自体が多くのユーザーの目に留まれば、CVの達成率もグンと上昇すると考えられる。
そして、様々なCV獲得によって「売上増加」という目標が達成できるのである。
これはおそらくほぼ全ての企業が達成したいと思う目標であろう。
今まで見てきたように、売上増加を目的としてコンテンツを作成するのではなく、何よりもまずユーザーの視点に立ち、ユーザーに価値を提供するという目的でコンテンツを作成することが最も重要だ。