SEOとは、『Search Engine Optimization』の頭文字をとったもので『検索エンジン最適化』と訳される。
他にも、
などと説明される。
SEOには主に3つの構成要素が存在する。
この3つは、SEOを理解する上で重要なポイントであるので、1つずつ説明していく。
まずは、コンテンツSEOとは何なのかを説明していく。
「コンテンツSEOとは、ユーザーに120%の満足を与える良質なコンテンツを提供すること」である。
もう少し具体的に言い換えると、「ユーザーの期待を超え感動までをも与えるコンテンツ」を提供することである。
この考え方が、SEOを対策していくうえで最も重要だとされている。
次は、SEO内部対策だ。
これには主に2つの方法が存在する。
この2つの対策を行うことで、検索ページがより多く上位に表示されることが見込める。
〈2-2-1. インデックス最適化〉
インデックス最適化とは、コンテンツを見やすくする手法のことである。
具体的には、記事に「小さな見出し=インデックス」を付け、どこに何が書いてあるのかを閲覧者に分かりやすく伝えることである。
〈2-2-2. クロール最適化〉
クロール最適化とは、コンテンツを使いやすくする手法のことである。
言い換えると、ユーザーが迷うことなくサイト内の目的コンテンツにアクセス出来るようにするためのものである。
具体的には、サイト全体がどのようなコンテンツで組み合わせられているのかが一目で分かるような「サイトマップ」を作成することである。
さらに内部対策を強固なモノにするために理解しなければいけないことがある。
それは、Googleが使用している「クロウラー」という存在だ。
クロウラーとは、ウェブ上に存在するあらゆる情報をデータベース化するプログラムである。
クロウラーの目に触れ、見やすく使いやすいコンテンツであると正しく評価されなければ、どれだけいいコンテンツを作成したとしてもSEOでの上位表示は見込めない。
次に説明するSEO外部対策の中で出てくる「被リンク」という存在も、クロウラーの目に触れるためには重要なポイントとなる。
最後は、SEO外部対策である。
外部とは、まだサイトにアクセスしていないユーザーのことを指す。
当たり前だが、このユーザー層が最も多い。
このユーザーに対し、Facebookなどに代表されるソーシャルメディアやPPC広告(クリック課金型広告)などを利用してコンテンツを必要とするユーザーにサイトの存在を知ってもらうことである。
例えば、コンテンツをウェブ上に公開したという情報をFacebookで公開し、多くのユーザーの目に触れさせる。そしてそれを見たユーザーが情報を拡散する。
それにより「ナチュラルな被リンク」が得られ、サイトの存在を多くのユーザーに知らせることが出来る。
これによってサイトの上位表示がさらに促される。
では、SEOで上位表示を得るためには何が必要なのか?
最も必要なのは、質の高いコンテンツを作成することである。
ここでは、質の高いコンテンツがどのようなモノかということではなく、そのようなコンテンツを作成するために必要なものを説明していく。
ちなみに、良質なコンテンツについては、別の記事で紹介しているので、ぜひそちらを参照してみてほしい。
上記に述べた通り、SEOで上位表示獲得を狙うためには、質の高いコンテンツを作成することが最重要である。
しかしながら、「まずどのようにコンテンツ作成を行えばいいのか?」「コンテンツを作成したことはあるが、質の良し悪しが分からない。」などの初歩的な問題が浮上している人が多くいるのではないかと推測する。
そこで、ここではコンテンツを作成し、SEOに対処していく上で必ず知っておいてほしいことを説明していく。
それは大きく分けて2つだ。
まず1つ目は、ユーザー視点に立って作成することである。
ユーザーが何を求めているのか、なぜユーザーはこのページを訪れることになったのか、という「ニーズ」を深く掘っていくことで、より良いコンテンツは作成できるはずだ。
ユーザーニーズは検索ワードに最もよくあらわれるといわれている。
しかしそのワードだけで十分なのだろうか?答えは、十分ではない。
ではどうすれば良いかを次で説明していく。
まず、ユーザーニーズは顕在ニーズと潜在ニーズに分かれている。
例えば、ユーザーがGoogleの検索ボックスで「ノートパソコン 比較」と検索するとしよう。初めてPCを購入する人もいれば、今のPCより良いものがないかと考えている人もいるだろう。
〈3-1-1. 顕在ニーズ〉
顕在ニーズとは、この検索に使用されたキーワードそのものである。
一方、潜在ニーズとは、ユーザーが本当に欲しているものを指す。先ほどの例でいえば、ノートパソコンはどこが安くて使いやすいのかを知りたいという思いが根底にあったかもしれないし、他方ではノートパソコンの性能の違いを知りたいのかもしれない。
〈3-1-2. 潜在ニーズ〉
潜在ニーズは集めたデータを見ても現れているものではないので、作成側はペルソナを予想していかなければならない。ペルソナとはユーザーの人間像を指し、その人のプロフィールのようなものだ。具体的には、性別や年齢、職業や収入、家族構成などの基本的情報から、企業側が一番知りたいなぜこの検索をするに至ったのか、まで幅広い。
先ほどの例であれば、前者のユーザーは大学生でアルバイトをしていて、実家暮らし。ユーザー本人は兄弟の中で一番年上。大学の講義で必要になったため購入を考えてはいるが、なるべく費用は押さえたいと思っている。
このように、特定の誰かひとりベースまで潜在ニーズを探っていくことが大切である。
ここまでできれば、ユーザーの視点に立つことができるので、一番知りたい情報も見えてくる上に、不必要な情報までもが見えてくるはずだ。
2つ目は、2つの大本山を理解することである。
1つ目は、Googleの意図・理念であり、もう1つは検索エンジンの仕組みである。
〈3-2-1. Googleの“理念”を理解する〉
Googleはこのような理念を掲げている。
“ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”
(Googleについてhttps://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja)
これはコンテンツ作成時に重要になってくる、ユーザー視点に立つこととも関係が深いことがわかる。
つまり、Googleもユーザーを第一に考えているということだ。
これを知っておくことは、次に説明する評価方法で、いい評価をもらうためのファーストステップとなる。
〈3-2-2. Googleの“仕組み”を理解する〉
次は、Googleの仕組みを理解することだ。
Googleの検索エンジンの仕組みは大きく分けて
の3つである。
〈3-2-2-1. step1データを集める〉
まずはクローリング。これは「SEO内部対策のクロール最適化」の中でも紹介したクロウラーというロボットのようなものが、あなたのページを見つけることである。見つけられるためには、良質なコンテンツを作成し、多くの被リンクを獲得することがポイントだ。
〈3-2-2-2. step2 データを保管する〉
次はインデックス。これは、クロウラーが集めてきたデータを保管することである。ここでは、「SEO内部対策のインデックス最適化」で説明したことが重要になってくる。なぜなら、インデックスを施し見やすくなったデータがより高いランキングを得られるからだ。
〈3-2-2-3. step3 データに順位をつける〉
そして最後がランキングである。
拾われ、保管された膨大な量のデータは評価され、ランキング化される。
近年、Googleでアルゴリズムのアップデートが頻繁に行われていることをご存じだろうか。具体的には、ペンギンアップデートのスパム対策に始まり、BERTアップデートという音声検索のためのアップデートまで行われている。
アップデートの目的は、「ユーザーが求めるニーズに対して、最も適切な答えを返すため」である。なので、このアップデートをかいくぐったコンテンツを作成しようとしても意味はなく、「どれだけユーザーにとって有益なコンテンツか」が評価軸なのである。
このようにしてGoogleはウェブ上の膨大なデータを発見・評価しているのである。
この仕組みを知っていれば、どのようなコンテンツが上位表示されうるのかが自ずと見えてくるだろう。
質の高いコンテンツは、ユーザーからもGoogleからも正しい評価をもらうことができ、自然とSEOで上位表示を獲得することが出来るのである。
SEOがどのようなものなのか、そして検索エンジンで上位を獲得するために必要なSEO対策について説明してきた。
何よりもまず重要なのは、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成するということだ。コンテンツの作成はそう簡単なことではないが、時間をかけて納得いくまで向き合うことが大切だと思う。
そうすることで、今までかけていた多額の広告費を大幅にカットし、今までよりも多くの顧客を獲得することに繋がるはずだ。
これが、SEOが注目されている最大の理由である。