本当の”良いコンテンツ”とは何か?

コンテンツマーケティングにおいて、コンテンツをより良質なものにすることはとても重要です。しかし、本当の良いコンテンツとは何なのかしっかりと理解していますか?
この記事では、

  • 良質なコンテンツとは何か?
  • 良質なコンテンツの要素
  • コンテンツを作りかかるまでの流れ

を紹介していきたいと思います。

良いコンテンツ”とは?

結論から言うと、良いコンテンツとはユーザーが求める生活に役立つ知識を提供し、そのユーザーにプラスの影響を及ぼすコンテンツ“良質なコンテンツ”です。
逆に、自社の利益のために不確かな情報や間違った情報を提供してユーザーにマイナスの影響を及ぼすコンテンツは悪質なコンテンツとなります。
悪質なコンテンツはお金儲けをまず第一に考え、そこからどんな記事を書けば儲けることができるのかと言う思考になります。
そうして出来た記事は、初めは売り上げを出すことが出来るかもしれないけれど、コンテンツが充実していないので長期に渡って出し続けることは出来ません。
また、低品質なコンテンツというコンテンツも存在します。

これは、ユーザーが自覚しているニーズしか満たせていないコンテンツのことです。

ここで、
ユーザーがすでに自分で分かっているニーズ顕在ニーズ
顕在ニーズの先のニーズであり、ユーザーもまだ自覚していないニーズ潜在ニーズ
と言います。
例えば、「髪型をカッコよくしたい」というのは顕在ニーズであり
「モテたい」というのは顕在ニーズの先の潜在ニーズです。
これらを踏まえて、コンテンツの種類を表にまとめてみます。

悪質なコンテンツ 低品質なコンテンツ 良質なコンテンツ
本質 自己欲求 顕在ニーズに応える 潜在ニーズに応える
記事の目的 目先の売り上げ ユーザーのニーズに応え、売り上げ上昇 ユーザーに価値のある情報を伝える

コンテンツを作る際に顕在ニーズと潜在ニーズの両方知ることができればページに訪れるユーザーも自然と増えていきます。
結果的にユーザーのニーズを第一に考え、ユーザーにとってどんな記事が有益になるか、どんな記事が読みやすいかを考え抜いて作られたコンテンツ”良質なコンテンツ”がコンテンツマーケティング成功への1番の近道となります。
以下で具体的に良いコンテンツの要素を説明します。

良いコンテンツの要素

1、検索する意図に沿って
いくら内容が良い記事を書いても、ユーザーが求めている情報と違うと意味がありません。
どんな人がどんな目的で検索しているのかを考えてコンテンツを作成する必要があります。考えずに作成すると、あまり需要のないコンテンツになって売り上げが出ない事態に陥るかもしれません。
記事を書いている時は、ユーザーのニーズと合致しているか確認しながら進めていきましょう。

2、欲しい情報を探しやすく

  • ユーザーは欲しい情報のみを探しにページに訪れます。そこで、探しやすいページにする必要があります。具体的に以下のようにすると探しやすくなります。
    ・結論を先に書く
    現代ではカフェや電車などでながら読みをする人が増えています。なので結論を先に書き、言いたいことを最初に伝えて詳細はその後に書きましょう。
    また、先に書くことでなぜそうなのか気になってもっと読みたくなることもあります。
    ・長文にしすぎない
    長文にして同じようなことを何回も書いているとユーザが飽きて離れてしまいます。
    回りくどくならないようにしましょう。
    ・目次やページ内リンクを作る
    目次を作ることで、このページには具体的に何が書いてあるのか見ることができます。
    また、ページ内リンクを使って読みたい記事にワンクリックでたどり着けるのでユーザのストレスも軽減されます。

3、知識がない人でもわかるように書く

専門用語が多い場合など、その知識がない人にも分かりやすいように記事を書きましょう。

例えば、「クローラーがウェブサイトを回遊する」と言う文でクローラーの説明がなかったら、ユーザーはまずその意味を調べなければなりません。
しかし、「クローラー(ウェブサイトを検出して回遊するロボット)」と語の説明をすればユーザーも想像がつきやすいと思います。
専門用語を使いすぎないように気をつけましょう。

4、余分な情報をなくす

記事を書いている時、気付いたらタイトルと記事とで書いていることがズレていることがあるかもしれません。
Googleは良質な記事かどうか判断する材料として、タイトルと記事の整合性も見ています。
ユーザーも最初から最後まで丁寧に読むのではなく、欲しい情報のみを探してスクロールします。
余分な情報をなくし、ユーザーが欲しい情報を探しやすいようにしましょう。

5、“なにか”と共に”なぜか”を書く

髪型の記事で、
「ツーブロックとはサイドなど内側を刈り上げている髪型で、今注目されている。」
「今流行のツーブロックにすれば、すっきりした印象を与えられ、女性に人気である。」
上の文章は”なにか”を示した文章でこの書き方をSEOライティングと呼ばれています。
下の文章は”なぜか”を示した文章コピーライティングと呼ばれています。

このSEOライティング とコピーライティングを組み合わせたSEOコピーライティングが良いコンテンツには必要とされています。

良いコンテンツを作りかかるまでの流れ

次に良いコンテンツを作りかかるまでの流れを説明していきます。
この流れを完璧にしたら、コンテンツマーケティングでの成功に近づいたと言えます。

1、キーワードの分類
まずは、ビジネスに関連するキーワードをほぼ全て洗い出し、以下の4つに分類します。
・ユーザーがすぐ購入に至りそうなキーワード
例 「ギャツビー ワックス」
・まだ悩んでいると予想されるキーワード
例 「メンズ ワックス 比較」
・そのうち購入に至りそうなキーワード
例 「ギャツビーワックス 評価」
・将来的に購入に至りそうなキーワード
例 「ワックス 付け方」

そこからさらに以下の3つに分類します。

  • 確実に多くのユーザーのニーズを満たせるキーワード
  • ある程度のニーズを満たせるキーワード
  • あまりニーズを満たせそうにないキーワード

この分類をすることによってユーザーニーズを明確にすることができます。

2、ターゲットの絞り込み
確実なキーワードとある程度見込めるキーワードからそのキーワードはどんな人が検索しているか、以下の項目を仮定してターゲットを絞り込みます。

  • 性別
  • 年齢
  • 職業
  • 所得
  • 世帯規模
  • 学歴
  • 住所

3、ペルソナ作り

  • 就活 髪型
  • 性別 男
  • 年齢 21
  • 職業 学生
  • 所得 月収6万世帯規模
  • 一人暮らし学歴 GMARCH

ターゲットを絞ったら上記のようにターゲット像を作ることができます。
この、商品やサービスの典型的なユーザー像をペルソナと言います。
ペルソナを作ることによって、ユーザーの具体的にどんな情報を求める傾向にあるか予想出来るのでとても重要です。

4、コンテンツタイプ選定
ペルソナから具体的なニーズが分かるので、以下の3つのコンテンツタイプから最も適したタイプを選びます。

  • ハウツー …物事を今より効率的に行うために提供するコンテンツ
  • ニュース …最新の情報や、あまり知られていない情報を提供するコンテンツ
  • ケーススタディ …物事の成功例、失敗例、体験談を提供するコンテンツ

5、記事タイプ選定
コンテンツタイプを決めたら次は以下の3つから記事タイプを決めます。

  • ・リスト記事形式 …ポイントを箇条書きで書く形式
  • ・リンク記事形式 …参考になるリンクを貼って紹介する形式
  • ・画像記事形式 …画像を紹介する形式
  • 最も適したコンテンツタイプと記事タイプを決めることによって、よりユーザーが欲しい情報が読みやすい状態になり、満足度がぐんと上がります。

6、アウトライン設計
最後にコンテンツのアウトラインを以下の6つの要素を満たしながら作っていきます。

  • 仮タイトル …キーワードを入れるようにして決めます。
  • 問題提起 …書き出しの部分で、ユーザーの悩みを問いかけるように書きます。
  • 解決策の提示 …本文の前に結論を出すようにします。
  • 解決策の根拠 …これは効果があると根拠を示します。
  • 本文 …タイトルとのギャップがないか注意します。
  • 結論 …解決策とのギャップがないか注意します。

中身を書くまで時間がかかると思われがちですが、ここまで準備すると中身がすごく書きやすくなり、時間が短縮されます。
しっかりと工程を踏んで良質なコンテンツを作りましょう。

まとめ

良いコンテンツとは、ユーザーの生活にプラスの影響を与え、顕在ニーズと潜在ニーズの両方を満たすコンテンツです。
また、良いコンテンツを作りかかるまでの流れとして、
キーワード分類→ターゲット絞り込み→ペルソナ→コンテンツタイプ→記事タイプ→アウトライン
の6工程があり、この工程をしっかり踏むことが良質なコンテンツへの第一歩となります。

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