無駄な動き、していませんか?コンテンツマーケティングの成果を分析する方法!

コンテンツマーケティングでは有用なコンテンツを配信して最終的には商品の顧客となってもらうことを狙うマーケティングの手法ですが、直接的な広告に比べると成果が分かりにくい部分もあります。しかし、マーケティングにおいては成果を確認しつつ、次へと生かしていくことが欠かせません。そこでコンテンツマーケティングにおいての成果を分析するポイントについて紹介していきます。1つではなく、幅広い分析のポイントを知っておくことでよりリアリティのある分析や修正を行うことが出来るようになります。これからコンテンツマーケティングを始めるという方にもおすすめの内容です。

【ユーザー数の増減分析は非常に大切】

コンテンツマーケティングでは直接的な広告とは異なり、一時的な売り上げではなく継続的なユーザーを確保していくことが重要となります。そのため、ユーザー数の増減分析は非常に大切といえます。
Googleアナリティクスなどで簡単にユーザーの識別をすることが出来ます。GoogleアナリティクスではブラウザごとにIDを発行する仕組みになっています。ユーザー数は実質的にはブラウザ数となっており、同じ方が複数の端末や機器でログインしていると重複してカウントすることになります。それゆえに正確なユーザー数をカウントすることは出来ません。
しかし、同一の端末で複数の方がログインしている可能性やパソコンとスマートフォンを両方使用している可能性などを考えると、完璧に正確なユーザー数を把握することはいずれにしても不可能となっています。ある程度の目安として考えておくことをお勧めします。新規のユーザー数も重要な分析の項目となります。コンテンツマーケティングの場合はコンテンツが充実するにつれてユーザーが増加するのが一般的ですが、様々な要因で減少してしまうこともあります。
短期的に見るとユーザー数の増減があるのは自然ですが、長期的に見て増えているかを分析していくことをお勧めします。リピーターがどのくらいいるのかを把握し、どのようなコンテンツを追加したときに増えやすいのかを知ることで有効な施策を実施することが出来ます。

【参照サイト数と自然検索数からの分析】

コンテンツにアクセスする際には別サイトからのリンクと検索エンジンのどちらかが使用されるケースが多いです。良質なコンテンツにはリンクが貼られることもあり、大きな集客効果を得られます。
Googleアナリティクスでは集客、すべてのトラフィック、参照サイトという項目からリンク経由での集客状況を確認することが出来ます。リンク元の総数が増えたかどうかをチェックすれば、色々なサイトから訪れている方が多いかが分かります。他にも被リンクチェックツールが存在し、上手く活用すれば参照サイト数の分析を行えます。リンク以外からの流入の多くは自然検索ということになります。
コンテンツマーケティング自体はSEOと異なっていますが、分析においてアクセスを解析することは非常に重要です。Googleアナリティクスでは「チャネル」という項目から各流入経路の数値を確認することが出来ます。検索からの流入があまりないという場合はコンテンツにおける検索エンジン最適化を行う必要があるかもしれません。Googleサーチコンソールなどを連携されることで各ページの表示数を把握することも出来ます。
ランディングページ数がどれくらい増えているかをチェックすることによって、集客の精度を推測することも出来ます、数値が上がっていない場合は検索からの集客を見込めないのでコンテンツの内容や文章を改善する余地があるということになります。定期的にチェックしておきましょう。

【ソーシャルでどの程度拡散されているかを分析】

コンテンツマーケティングで用いられるコンテンツはSNSなどで拡散されることがあります。拡散の影響力は非常に高く、拡散次第では世界的に知られていくケースまで存在します。
ソーシャルメディアでの拡散状況についてはGoogleアナリティクスなどを使っても分析することが出来ません。現状では拡散状況を把握できるようなツールはないのでツイッターやYahoo!のリアルタイム検索などでURLを検索して確認することをお勧めします。
サイト名でのエゴサーチもSNS上の盛り上がりを確認する際には有効です。極端に拡散されている方が多いとツイッターのトレンドなどに入ることもあります。拡散されることは大切ですが、悪い意味で拡散されることがないように気を付けることが重要となります。コンテンツが公開された直後が最も拡散されやすいので分析を行うならそのタイミングがお勧めです。拡散数を把握することは難しいので「いいね」やリツイートの数から推測することも重要となります。
SNSでの拡散数は注目度をよく表している指標ですが、平日と休日、時間帯などによって拡散の数は異なってきます。コンテンツの拡散数を比較したい場合はそれらの条件を出来るだけ同じにしておくことをお勧めします。各種CGMサイトなど、拡散についての分析や推測が出来るサイトも増え始めています。アクセス数のように具体的な数字は分かりませんが、イメージを沸かせることは出来ます。

【コンバージョン貢献度から分析する】

実際にコンテンツがどこまでコンバージョンに繋がったかを示す指標がコンバージョン貢献度です。
マーケティングの最大の目的はコンバージョンに繋げることなので、この貢献度を確認しどういったコンテンツが良いのかを分析するのは非常に大切なことです。
しかし、コンテンツマーケティングは広告のように直接的に商品を宣伝するという手法ではありません。コンテンツの魅力でユーザーを惹きつけて、他の商品のコンバージョンに貢献している可能性もあります。そのため、直接的なコンバージョンに繋がっているコンテンツだけが優秀であるとは言えない部分もあります。
現在コンバージョンに繋がっていなくてもそのコンテンツに魅力を感じた方がのちに商品を買ってくれる可能性もあるからです。それゆえにコンテンツマーケティングの場合はコンバージョン貢献度だけで判断するのではなく、ビュー数などを合わせて分析することが特に重要となります。コンテンツごとに制作者が異なるという場合はコンバージョン貢献度の高いコンテンツを作成した方だけが評価されがちですが、コンテンツマーケティングの場合はユーザーの拡大に貢献した方も高く評価されるのが自然といえるでしょう。
短期的なコンバージョンだけでは分析しきれないのがコンテンツマーケティングの特徴です。もちろん、かけた予算のわりにユーザー獲得数が少なかったコンテンツにおいては見直しなどを検討する必要があるといえるでしょう。

コンテンツマーケティングはユーザー数、アクセス、コンバージョンなどの観点から分析を行う必要があります。広告であればその商品が売れたか売れなかったである程度の判断をすることが出来るのですが、コンテンツマーケティングではユーザー獲得に貢献したコンテンツも重要となります。そのため、一過性の売り上げだけでは分析できない側面もあります。興味深いコンテンツを発信することによってユーザーを獲得していれば、現在だけでなくその後の商品の売り上げにも大きく繋がっていく可能性があるからです。長い目で見た分析が必要となります。