ブログの戦略を考えるのも「コンテンツマーケティング」なの?

コンテンツマーケティングとはコンテンツを作成、配信してマーケティング効果を上げる手法です。ブログを用意することもコンテンツマーケティングの1つとなっています。ブログでは公式サイトとは違った内容の記事をアップすることができ、企業と利用者の間をつなぐ役割を果たします。しかし、全てのブログがコンテンツマーケティングに役立っているかというと決してそんなことはありません。そこでコンテンツマーケティングに役立つブログを運営する際のポイントも含めて紹介していきます。コンテンツマーケティングを開始する際の参考にしていただければと考えております。

【コンテンツマーケティングでブログを使うと初期費用を低く抑えられる】

コンテンツマーケティングではコンテンツを用意しなければならないので基本的に初期費用がそれなりにかかります。コンテンツを維持することでユーザーを徐々に増やしていくなど、長い目で見たときにローコストとなっていくのが一般的です。しかし、ブログの場合はコンテンツマーケティングとしては破格の初期費用で開始することが出来ます。プラットフォームツールを使用すれば素人でもブログを立ち上げることは十分に可能です。サーバー環境などを用意する必要はありますが、他のコンテンツマーケティングの手法に比べて明らかに簡単といえるでしょう。ブログを執筆する方は社内の方でも外注でも問題はありません。内容的に複雑なものは必要ないので初めての方でももちろん大丈夫ですが、社内の方は他の業務で忙しいというケースが多いと考えられます。昨今では執筆のプロであるフリーのライターに依頼するというケースも増えています。フリーの場合、間に業者を挟まないので割安の料金で依頼することも出来ます。ブログの運営自体を外部に委託するということも可能ですが、よほど凝ったレイアウトにするケースでもない限り自社で十分に運営可能となっています。ブログ運営においてはプラグインの選択が重要となります。実際にユーザーが使用した際のレビューが公開されているケースも多いので参考にして選ぶことをお勧めします。プラグインは月額制のものより買い切り制のものが多くなっています。

【ブログを立ち上げることでどのような効果があるのか】

コンテンツマーケティングの手法は多岐にわたっており、その中でブログは1つの手法にすぎません。しかしながらどのような分野であっても用意しやすいコンテンツという意味でお勧めできます。ブログは本来日記のような使い方をされることが多いです。最近になって商品の紹介記事などを掲載する方も増えていますが、基本的には何気ないことを発信するために使用されています。この何気ないことを発信するというのが非常に重要です。企業などの商品サイトにアクセスするととにかくその商品のメリットや仕様が事細かに書かれています。それは当然のことですが、利用者の中には広告を見疲れている方もいます。ブログであれば何気ない記事の中に有用な知識などを入れることが出来、むしろ積極的に読んでもらうことが出来ます。宣伝色の少ないブログを運営し、読むこと自体にメリットを感じてもらうことが可能です。まずはブログで人を惹きつけて徐々に商品に興味を持ってもらえるようにしていくのが特徴です。商品の紹介という風に門戸を絞ってしまうとどうしてもアクセス数が伸びにくいですが、ブログであれば暇つぶしであっても読んでもらうことが出来ます。もちろんそのあとに商品の購入に繋げなければならないという関門はあるものの、ブログの内容で惹きつけているというアドバンテージがあります。何もないところから商品購入に結び付けるよりもずっと可能性が高いといえるでしょう。

【ブログにはどういったことを書けばいい?】

コンテンツマーケティング目的でのブログを書くにあたっては内容が重要となります。しかし、自社の製品の紹介を中心にしてしまうとそれはECサイトと同じことになってしまい、コンテンツとしての魅力を発揮できません。自社の製品と関係のある何気ない日常の話を書いていくのがお勧めです。例えば化粧品会社であれば季節ごとのスキンケアのポイントを紹介したり、食品メーカーであれば料理のレシピを公開したりするのがお勧めです。あくまで利用者にとってメリットを優先するようにしましょう。商品の宣伝をしても問題はありませんが、その割合が大きいとコンテンツとしての魅力が薄れてしまう恐れもあります。フリーのライターを雇う場合はその内容も含めてある程度丸投げすることも可能です。ただし、オンライン上のライティングと印刷物へのライティングでは求められている技術が微妙に違います。ブログ記事の執筆はオンラインライティングに慣れている方に依頼することをお勧めします。ブログ記事の場合は基本的に書く内容の自由度が高いのですが、あまりにも自社の製品とかけ離れた内容ばかりを書いていると、コンバージョンに繋がりやすい集客を行うことが出来ません。ライターごとに得意なジャンルは違うので自社が扱っている分野を得意とするライターに依頼する必要があります。いきなりライターを雇うと実力が分からない状態で書いてもらうことになるので、雇う前にテストライティングを依頼する企業が多いです。

【コンテンツマーケティングとしてブログを使用するメリットの大きい企業】

コンテンツマーケティングには様々な手法があるので、ブログを使用するメリットが大きいかどうかを考慮して導入を検討する必要があります。例えばサービス業の場合はブログを通じてスタッフの声を聴くことが出来ればお客さんにとって身近に感じやすくなるので、ブログをコンテンツマーケティングの手法として活用しやすいといえるでしょう。実際に美容室などではスタッフブログが掲載されていることがあります。ただし、美容室にまつわる話ばかりが書かれていると宣伝とみなされてしまう可能性があるので、髪のお手入れの仕方や髪の洗い方などを紹介していくのがお勧めです。食品を多く扱うメーカーはブログ記事を使ってレシピを公開するケースが多くなっています。レシピはコンテンツマーケティングにおいて成功していることの多い人気のコンテンツです。ただし、レシピだけであればわざわざブログにしなくても公開できるので、あえてブログにしているのであれば季節に合わせた食材の使用なども心がけるのがおすすめです。化粧品など使い方が重要となる製品を扱うメーカーであってもブログを使うのは有効です。効果の大きい使い方を発信することで消費者が自社の商品の良いところに気づいてくれやすくなります。また、その使い方について消費者から新しい消費者へと伝わることも考えられます。ブログコメントを受け付けていれば新たなコンテンツマーケティングのヒントが見つかるかもしれません。

ブログを公開することはやり方次第で大きな影響を生むコンテンツマーケティングになります。初期費用が抑えられるのも魅力となっています。ただし、コンテンツマーケティングには他にも様々な手法があります。ブログはあくまでその中の1つであり、必ずしもブログを書くのが正解というわけではありません。コンテンツマーケティングの成功を目指す中でブログは1つの選択肢と考えておきましょう。通常のホームページにただ掲載するのではなく、ブログとして公開することにはどういったメリットがあるかを踏まえてマーケティングを行うことが重要となっています。