オウンドメディア×SNS連携で効果絶大!?運用のコツとは

近年インターネットの普及により多くの企業がオウンドメディアを利用して宣伝広告活動を行っています。オウンドメディアのメリットはいくつもあり、気軽に始めることができる宣伝媒体の一つとして多くの企業が取り入れており、デメリットが少ないこともメリットの一つです。しかしオウンドメディアはまだ普及したばかりであり、その活用方法や効果的な運用についてはあまり知られてない面も多く、上手に活用できている企業があまりないのも現状です。今回はSNSを活用したオウンドメディアの運用についていくつかの視点から見ていきます。

【オウンドメディアの効果について】

オウンドメディアは比較的幅広いユーザー層に情報を発信することができるため、ターゲットを無理に絞ることなく、オウンドメディアによって情報を入手し、興味を持ったユーザー全てがターゲットになります。
そのため力を入れれば入れるほど多くのユーザーを獲得することができ、さらに一度オウンドメディアを通して発信した情報はインターネット上に半永久的に残るので、長期間にわたって同じ情報を発信し続けることができます。
今の日本では、多くの人がスマートフォンやパソコンを所有しインターネットを利用しているため、一度オウンドメディアを通して発信した情報はかなり多くの人が閲覧することができます。オウンドメディアの効果は非常に高く、多くの企業が評価をしています。
例えば、ある商品を宣伝しようとしたとき昔の宣伝方法だと、新聞に掲載したり折込チラシを作ったり、駅などの公共機関に広告を打つ方法が一般的でした。雑誌などの書籍類に掲載するという方法もメジャーな方法であり、そのほとんどが紙媒体を通しての宣伝でした。テレビなどの映像を通したコマーシャルなどの宣伝も昔から存在はしましたが、広告料が高くコマーシャルの制作費もかなり高いことから中小企業や出来たばかりのベンチャー企業などはあまり手を出すことができませんでした。
しかしオウンドメディアを利用すれば、電子媒体なので制作費用は紙媒体よりも抑えることができ、さらに無料で閲覧できるインターネットを利用するためお金を払わないユーザーが情報を得ることができるのです。

【SNSの発達と情報発信について】

オウンドメディアが普及することができた最大の理由のインターネットの発達は、SNSの発達にも大きく関わっています。
SNSもインターネットを利用しているほとんどのユーザーが利用していて、今や日本人の生活の一部となったと言っても過言ではありません。
SNSは最初は多くの人と関わりを持つひとつのツールとして発達して、遠く離れた人や普段は会うことができない人と日常的にコミュニケーションをとることができるのが最大のポイントでした。
電話やメールで連絡を取っていた時代ではできなかった、会ったことのない人とのコミュニケーションや自分の日常生活や興味深い体験を無差別な人たちと共有をすることができるツールとして瞬く間に普及していきました。
そしてSNSが普及していくにつれて、SNSのあり方が少しずつ変わっていき今ではインターネット上でのコミュニケーションツールとしてはもちろんのこと、情報を発信するツールとしても利用されるようになりました。
同じ趣味を持った人やスポーツをしている日本全国の人に向けて、イベントや集まりの情報を発信することで会ったことのない人と共通の話題で繋がることができ、多くの人が情報を得ることでひとつの情報の広がりがとても大きくなります。
インターネットという広大なつながりの網に対して、一度にすべての網とそこにつながる人間に対して情報を展開することができるメディアとして、また同時に情報発信ツールとしてSNSは発達を続けています。

【オウンドメディアとSNSの関係性】

インターネット上で展開されているオウンドメディアとSNSは、それぞれがそれぞれの利点を持っていて、この二つを融合することで情報の発信は格段に向上すると言っても過言ではありません。
オウンドメディアのデメリットのひとつに、発信した情報の話題性が少ないという点が挙げられます。インターネット上に情報を展開することで幅広いユーザー層に発信をすることができるというメリットがある一方で、発信した情報をユーザーが入手する手段が少ないという点と、興味を持って情報を入手したユーザーが自分が興味を持った情報について発信する手段がオウンドメディアだけだとほとんどないというデメリットがあります。
広大なインターネットの網の上に情報を発信することができますが、その網が多くのユーザーにつながっているだけでユーザーが自らその情報の一部に触れることがなければどれだけ情報を発信していても意味がなくなってしまいます。
さらにデメリットとして、その情報に興味を持ったユーザーがいたとしてもそれぞれのユーザーに繋がる手段がなければ情報がさらに広がることは少なく、ユーザーとユーザーのつながりではなくあくまでユーザーと情報との繋がりだけに止まってしまい活用しきれていません。
そしてこのデメリットがメリットになっているのがSNSです。
SNSはユーザーそれぞれのつながりとても深く、あるユーザーが発信した情報に関してそのユーザーと繋がりのある他のユーザーが強制的に情報を取得するというメリットがあります。つまりあるユーザーがオウンドメディアで入手した情報を自身のSNSで展開すればより多くのユーザーに対して情報を発信することができるのです。

【企業のSNSを利用した運用】

今までSNSはユーザーとユーザーをつなげるコミュニケーションツールの一つとしての効果が強いとされていて、ユーザーも自分と他の誰かをつなげるためのツールとして利用している人が多いです。
しかしオウンドメディアとSNSのそれぞれの利点を生かして幅広いユーザー層に情報を展開するには、企業が展開するオウンドメディアの一つにSNSを取り入れて運用していくことがとても効果的なのです。
企業がオウンドメディアに掲載した情報を企業自身がSNSというコミュニケーションツールを保有しそこからさらに情報を発信していくことでより高い効果を得ることができます。企業がSNSを利用して情報を発信するというのは、最近になって取り入れられてきたことでありまだあまり知られていない運用とも言えます。
ところが企業がユーザーとしてSNSを利用することで、SNSを通してつながったユーザーすべてに情報を発信することができ、またSNSを通して繋がったユーザーそれぞれがさらなる情報発信のツールとなるとも言えます。
オウンドメディアとSNSはそれぞれお互いが良い点を持っていて、その二つのメリットを融合させオウンドメディアで情報を展開しながらSNSでユーザーに対して情報を発信していくことが高い宣伝効果を得られるオウンドメディア運用のひとつといえます。
この方法なら大企業ばかりでなく、あまり宣伝にお金をかけることができない中小企業やベンチャー企業なども気軽に利用することができ、今後の日本の情報発信を支えていく運用の主流となることは間違いありません。
インターネットが普及した今、多くの企業がオウンドメディアを活用して情報を発信しています。そしてユーザーもまたオウンドメディアの情報を取り入れたりSNSを使って自ら情報を発信したりしています。
そんな中でオウンドメディアだけを利用した情報発信では企業として十分な効果を得ることができないと言えます。

これからの時代は、オウンドメディアとSNSの両方を上手に融合させながら情報を発信していく運用の仕方がどこの企業にも求められ、さらにはそれぞれの企業が情報の発信とユーザー取得競争を行なっていくことが予想され、オウンドメディアとSNSの繋がりは今以上に深くなっていくことでしょう。