「WEBライティングってどうやって書けばいいの?」「なんだか上手くWEBライティングできない…….」このような悩みをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。本記事では、まずWEBコンテンツとその読者の特性を解説します。それを踏まえて読者に読んでもらえるWEBライティングの書き方・気をつけることも併せてご説明致します。この記事を最後までお読み頂けたら、早速WEBライティングを始めてみましょう。
記事を読む読者の特徴とは?
下記4つの特徴があります。
- 目的:すぐに答えを知りたい
- きっかけ:たまたま記事が目に留まったから、SNSで流れてきたから
- 費用:無料
- 読む時間:数秒から数分程度
このような特徴は、皆さんが何かを検索する時にも当てはまるのではないかと思います。
では読者はどのような記事だと読んでくれるのでしょうか?
読者に読まれている記事とは?
読者の特徴を考慮して、以下の3点を満たしていると最後まで読んでもらえる記事になります。
- 読者の欲しい情報がすぐに見つかること
- 見やすく、わかりやすいこと
- 説得力があること
WEBコンテンツの読者は知りたい答えを素早く見つけるために、偶然目に入ったから記事を読んでいる訳です。見づらく、わかりにくい記事だと、答えがすぐに見つからずに、読むことを途中で止めてしまいます。なぜなら同じような記事はたくさんあり、ワンクリックで別のもっと読みやすい記事に移動できるからです。
WEBライティングをするときは読者を記事から離脱させないようにする必要があります。読者に見やすく、わかりやすく書くことはもちろんですが、説得力を持たせることも重要です。読者の心の内には、「早く答えが知りたい、でも無料サイト記事の情報を信用しても良いのか……。」という葛藤が少なからず存在しているからです。
では次に、結論がすぐにわかる文章構造についてご説明させていただきます。
PREP法(プレップ法)
PREP法(プレップ法)とは論理的で説得力のある記事を書くための、文章の構造(型)です。
PREPとは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)、それぞれの頭文字を取ってPREP法と呼ばれています。
- Point(結論):この記事の結論・主張を最初に伝える
- Reason(理由):結論主張に対する理由を伝える
- Example(具体例):理由に対する根拠や具体的などを伝える
- Point(結論):この記事の結論・主張を最後にもう一度伝える
PREP法のメリット
前述したように、読者はすぐに答えを知りたいので、結論が最初と最後に2回記載されているところがWEBライティングに適しています。
また、結論・主張を最初に書くことで、読者は「なぜこの結論・主張になるのだろう?」と結論・主張に対する理由にも興味を持ちます。例えば、友人から「この前転職した」と聞かされたら、多くの人は「え!どうして?」と理由を尋ねますよね。このように理由も知りたいと思わせることによって記事から離脱せずに読み進めてくれます。
加えて、インターネット上で記事を読む人はとにかくすぐに答えだけ知りたいという場合も多いです。このような人は知りたい答えがすぐに見つからないとストレスを感じてしまい、他の記事へ移動してしまいます。
このような理由からPREP法では結論・主張を最初に伝えるので、WEBライティングに適しています。
それではいよいよ、ライティングに入っていきましょう。
ライティングの事前準備
ライティングとはいっても、wordを立ち上げていきなり書き始めてはいけません。事前準備が必要です。むしろ、この事前準備が一番大切だと言っても過言ではありません。
事前準備には大きく分けて以下の5つがあります。
- 記事の目的/結論を決める
- 知識を蓄える
- 読者のニーズを理解する
- 記事のターゲットを決める
- 記事の構成/見出しを決める
記事の目的/結論を決める
まず、あなたが読者に一番伝えたいことはなにかを明確にしましょう。例えば、この記事なら「初心者にもわかりやすく、簡単にWEBライティングを始められる」ということを伝えたいと思い、記事を書き始めました。「読者へ伝えたいこと」がすなわち記事の目的や結論となります。
このように記事の目的/結論が決まったら、次はこの結論を支える理由や根拠を加えて、説得力のある記事にしましょう。そのためには、記事に必要な知識を身に付けなければなりません。
知識を蓄える
記事を書くにあたり、記事には説得力がなければ、読者のニーズを満たすことはできません。そのためにはある程度知識を蓄える必要があります。
読者に納得してもらえて価値ある記事を書くならば、少なくとも筆者は読者よりも知識が豊富でなければ読者の期待に答えられないと思いませんか?
具体的にどの位知識が必要かと言うと、記事の内容について検索して調べた場合、検索結果の1ページ目に出てくる記事は読みましょう。また、書こうと想定しているレベルよりももっと深い知識が載っている記事も読んでみましょう。
読者のニーズを理解する
参考記事をたくさん読んだあなたはライティングできるだけの十分な知識を得られたはずです。次はその知識の中から読者のニーズを理解しましょう。
今まで読んできた記事を振り返ると、それぞれの記事で想定されている読者のニーズには似たような部分が多いはずです。それこそが多くの読者が望んでいることなので、そのニーズを満たせるようなコンテンツにすることはもちろんです。加えて、読者が一番求めているニーズが満たされた後に、それまで気が付いていなかった解決したい悩み、疑問点、叶えたい願望などがでてくるはずです。
これら全てに答えることで、読者の期待を超える素晴らしいライティングになることでしょう。
記事のターゲットを決める
それではどんな人に向けて書くかターゲットを決めます。どんな背景・理由でこの記事に訪れたのか想定しておきましょう。想定することで、より読者の目線に立ちやすくなり、読者のニーズを第一に考えやすくなります。
では、具体的にはどのような項目を想定すれはよいのでしょうか?主に、読者の性別・年齢・職業・居住地・家族構成・生活スタイル・思考傾向・行動思考・悩み・願望などが挙げられます。
記事の構成/見出しを決める
記事の構成/見出しは前述しているPREP法をもとに決めていきましょう。
まず、記事の要素にはリード文・本文・結論があります。リード文とは本文の前に書かれている記事の内容を要約した短めの文章のことです。なので、PREP法の最初のPoint(結論)の役割をリード文が担っています。読者はリード文を読んで、記事の結論が自分の求めているものかどうか判別します。結論を知ることができて、その上で理由も気になってもらえるようなリード文を書きましょう。
次に本文では、PREP法のReason(理由)、Example(具体例)の役割を担います。理由や根拠が複数ある場合には、どの順番で説明すれば、読者にとってわかりやすく、説得力のあるものになるか考えます。
一つ一つの段落の中でもPREP法の順番を意識すると、全体のまとまりもでるし、わかりやすくなります。そして本文の最後に「記事のまとめ」を入れてPREP法最後のPoint(結論)を再度伝えます。
加えて、段落の見出しでは、階層を統一しましょう。
階層とは、
H1>タイトル
H2>大見出し
H3>小見出し
ような種類があります。主にH2>とH3>を使い分けて適切な階層で見出しを付けます。良い例と悪い例でご説明します。
【良い例】H1>おいしい肉
H2>牛肉
∟H3>ハラミ
∟H3>ロース
H2>豚
∟H3>ヒレ
∟H3>ロース
【悪い例】H1>おいしい肉
H2>牛肉
∟H3>ハラミ
∟H3>ロースハンバーグ
H2>熟成肉
∟H3>燻製肉
∟H3>ベーコン
【良い例】では肉というカテゴリー、次に牛肉・豚肉という大カテゴリー、その次に部位という小カテゴリーというように段々カテゴリーが小さくなるように階層が統一されています。
一方で、【悪い例】では大カテゴリーの中に牛肉と熟成肉が入っていて、熟成肉の中には牛肉も豚肉もあるので、内容が重複しています。また、小カテゴリーの内容はハラミのような部位についての話かと思えば、ハンバーグのような料理の話になっています。これでは読んでいてわかりにくいですね。
これをふまえて、【良い例】を参考に階層を統一した見出しにしましょう。
さあ、これで準備は完璧です!
いよいよ本当にライティングしていきましょう!
ライティングのポイント5点
WEBライティングのポイントとして、私が実際に気を付けている以下の5点をご紹介します。
- 魅力的なタイトルの付け方
- 主語と述語のねじれ
- 助詞「て・に・を・は・が・の」を正しく使う
- 一文一義、一文60文字程度
- 修飾語の位置
それぞれどんなものか見ていきましょう。
魅力的なタイトルの付け方
読者はタイトルを見てその記事を読むかどうか決めます。タイトルを見て読んでみたいと思ってもらえるような魅力的なタイトルが不可欠です。魅力的なタイトルの付け方を3点ご紹介します。
- 記事を読むことで読者が得られる価値を明確に伝える
- タイトルに具体的な数字を入れる
- 32文字以内にする
例えば、この記事にタイトルを付ける場合、まずどんなコンテンツか伝えるために、「WEBライティングの書き方」としました。そこに具体的な数字として、いくつ注意すべきポイントがあるのかを入れると「WEBライティングの書き方のポイント5選」となります。さらに「初心者でもWEBライティングは難しくない、初心者にも始められる」ということも読者に伝えたいので、タイトルに加えると「初心者でも難しくない、すぐに始められるWEBライティングの書き方のポイント5選」となります。しかし、このままだと長すぎて、検索結果に表示された時に途中で切れてしまいます。最大表示可能な文字数が32文字なので、収まるように調整します。すると「初めてのWEBライティング!抑えておくべき基本の書き方・ポイント5選」となります。
主語と述語のねじれ
文章には必ず主語と述語があります。その間にいくつもの修飾語が加わることで、表現を豊かにしてくれています。主語と述語がねじれている文章とは、文章の中から修飾語を全て取り除いた時に主語と述語の関係が成立していない文章のことです。
例えば、「私は休日に映画を見るのが趣味です」という文章から修飾語を取り除くと「私は趣味です」となり、日本語として成立しません。これを改善すると「私の趣味は休日に映画を見ることです」となり、「私の趣味」=「映画を見ること」のように成立しています。
主語と述語のねじれは一文が長く複雑になると起こりやすいので、注意が必要です。
助詞「て・に・を・は・が・の」を正しく使う
日本語は助詞の一文字で意味合いやニュアンスが変わってしまう難しい言語です。例えば「犬が好きです」と「犬は好きです」を比較します。「が」を使うとペットには犬・猫・鳥・ウサギなど色々あるが、その中でも「犬が」好きというニュアンスがあります。一方で「は」を使うと動物は苦手だけれど、「犬だけは」好きというニュアンスがあります。このようにどちらのニュアンスを伝えたいかによって、正しい助詞を使いましょう。
この記事では全ての助詞についての説明は割愛しますので、気になる方は以下の参考記事をご覧下さい。
・てにをはの意味とは? 助詞? 使い方を例文でわかりやすく解説
一文一義、一文60文字程度
一文一義とは「一つの文には一つの情報に限定する」ということです。情報を絞ることで、簡潔で読みやすい文になります。また、一文を60文字程度にすることで複雑にならず、ストレスなく読みやすい文になります。
例えば、以下の例文は一文三義となっています。
「WEBライティングってどうやって書けばいいかわからないというお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃると思いますが、わかりやく説明されている記事がなかなか見つからないとよく聞くので、今回この記事で初心者にもわかるようにポイントをまとめました。」(115字)
上記の例文は一文に三つの情報が入っている為、複雑でわかりにくい文になっています。これを一文一義で60文字程度に改善してみます。
「WEBライティングってどうやって書けばいいかわからないというお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。(51字)しかし、わかりやく説明されている記事がなかなか見つからないとよく聞きます。(37字)そこで今回この記事では初心者にもわかるようにポイントをまとめました。(34字)」
上記のように文を切ると、わかりやすくリズムよく読むことができます。
修飾語の位置
修飾語と被修飾語の位置はなるべく近い位置にしましょう。
「高収入を得られるWEBライティングの仕事を知りたいと思いませんか?」
上記の例文では、「高収入を得られる」という修飾語が何を修飾しているのか曖昧です。「WEBライティングの仕事自体が高収入を得られること」を伝えたいのか、「WEBライティングの仕事の中で高収入を得られる案件があること」を伝えたいのかわかりません。それだと、読者は混乱してしまうので、修飾語と被修飾語の位置を近づけて、わかりやくしてみます。
「WEBライティングの仕事が高収入を得られるということ詳しく知りたいと思いませんか?」
「WEBライティングの仕事の中で、高収入を得られる仕事を知りたいと思いませんか?」
このように「仕事」と「高収入を得られる」の位置や順番を変えると意味の限定されたわかりやすい文になります。
校正
書き終わったら、必ず校正を行いましょう。Wordの文章校正機能を使うことも有効です。また、セルフチェックとして、1日置いてから改めて読み返すようにします。音読してみると文章の違和感に気が付きやすいです。校正の中で、誤字脱字が完全に無くなるようにしましょう。
まとめ
これまで、WEBライティングの特性・ライティングの準備・ライティングのポイントなどをご説明してきました。読者の特徴に合わせてPREP法を用いて結論を素早く傳えましょう。ライティングの事前準備では記事の目的や結論、読者のニーズ、ターゲット像を明確にして、見出しを決めましょう。本文のライティングの際は、文章にねじれが生じないようにすること、助詞を正しく使うこと、一文一義にすること、修飾語の位置に気をつけることなどのポイントがありました。この記事を参考にWEBライティングについて理解が深まり、実際にWEBライティングを始めてもらえると幸いです。