「コンテンツマーケティングってなに?」「良いコンテンツとは?」「どうやって良いコンテンツを作ればいいの?」いざ始めてみようと思ってもどうしたらいいのかわからないですよね。今回は初めて挑戦するという方向けに、コンテンツマーケティングの概要や良いコンテンツの定義・作り方などを基本的なポイントを抑えてご説明していきます。
コンテンツとは?
マーケティング業界に絞った意味では、「コンテンツマーケティングにおいて、ユーザーへ提供する為の、ユーザーにとって価値のある情報」のことです。つまり、「見た人の期待を超えて、暮らしを良くする価値があるもの」などとも表現されます。
コンテンツマーケティングとは?
まず設定した条件で絞り込んだ対象のユーザーに対して、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを提供し続けます。そうすると段々ファンが増え、顧客ロイヤルティ(ユーザーが企業やブランドに対してずっと使い続けたいと思うこと)を獲得出来るようになります。そして最終的には購買などの行動を促します。このような一連のマーケティング施策をコンテンツマーケティングといいます。
簡単にメリットとデメリットを比較してみましょう。
メリット
- 広告費を抑えることができる
- 資産として蓄積される
- 顧客ロイヤルティを獲得
リスティング広告などを出稿している間は集客数が増えて広告費が掛かります。しかし、コンテンツマーケティングではコンテンツを一度作成すると、定期的な見直しは必要なものの、継続的にユーザーを集客できます。そのため、中長期的に見れば広告費を抑えることができます。また蓄積されたコンテンツはそのまま企業の資産となり、SEOの観点からも評価が高くなります。そこでユーザーから顧客ロイヤルティを獲得できればブランディングも成功し、リピーターが増えれば売上もおのずとアップします。
リスティング広告やSEOについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。
・【やさしく解説】リスティング広告とは?特徴とメリット・デメリットを解説
・SEO対策ビギナーズガイド 基本と実践方法
デメリット
- 効果が出るまで時間がかかる
- 定期的に継続的にコンテンツを制作しなければならない
- コンテンツの制作には質を重視する為時間がかかる
顧客ロイヤルティを獲得する為には、継続的に高品質なコンテンツをいくつも作成しなければなりません。その為には下調べやライティングなどにそれなりの時間と人手がかかります。それ故にサイトを充実させるだけでも時間がかかりますし、その上認知されて集客し、結果につながるまでには最低でも半年から1年ほどかかります。
解決策
解決策としては、コンテンツ制作の下調べやライティングはアウトソーシングすることも可能です。また、リスティング広告、サイトのSEO内部対策、SNSにて拡散するなどを併用して行うことで、集客数をカバーし効果を早められることもあります。
コンテンツの種類
次はどんなコンテンツが高品質で価値があるのか見ていきましょう。
世の中に存在するコンテンツは以下の3つに分類することができます。
- 良質なコンテンツ
- 低品質なコンテンツ
- 悪質なコンテンツ
それぞれどんなものか見ていきましょう。
良質なコンテンツ
そのコンテンツを見た人に正しい知識やノウハウを提供し、その人の期待を超えて、暮らしを良くする価値があるものです。
低品質なコンテンツ
そのコンテンツを見た人の求めている情報がのっていない、内容が薄い、信頼できる情報ではない、タイトルと内容に相違があるようなコンテンツです。
悪質なコンテンツ
自社の売上のみを目的としている為、そのコンテンツを見た人に違和感や不信感を与え、内容が誇張されすぎている場合や科学的根拠が乏しいようなものです。この場合新たな問題が浮上してしまうなど、暮らしに良くない影響を与えることもあります。
例えば、「7日で7㎏痩せるダイエット」のようなコンテンツだと、まず内容が誇張されすぎているように感じます。そして実際に減量は可能かもしれませんが、新たに体調不良などの問題が出てくる可能性もあります。
良いコンテンツの要素
良いコンテンツ、質の高いコンテンツと呼ばれるコンテンツには共通点があります。それは以下の2つです。
- 検索エンジンに評価されるコンテンツの体裁を整えていること
- ユーザーが求める情報+ユーザーの潜在的なニーズを解決できる情報であること
検索エンジンに評価されるコンテンツの体裁を整えていること
いくら良いコンテンツを作れても検索エンジンに見つけてもらわなければユーザーに閲覧してもらえません。なので、SEO対策として、見出しを適切に活用しサイト内の構造をわかりやすくして、パンくずリストを設置しましょう。また、モバイルやPCにも対応可能にしてユーザビリティを良くしましょう。そして信頼性・専門性・権威性が高いコンテンツを制作しましょう。
SEO対策について詳しいやり方はこちらのサイトをご参照ください。
・SEO対策ビギナーズガイド 基本と実践方法
ユーザーが求める情報+ユーザーの潜在的なニーズを解決できる情報であること
ユーザーが求めている情報を提供することはもちろんのこと、ユーザーが潜在的に抱いている疑問や悩みなどを解決できる情報も併せて提供しましょう。ユーザーが検索しているキーワードに対してあまり詳しくなかった場合、わかりやすくかみ砕いて説明したり、画像や動画を適切に取り入れることも効果的です。この段階で既にユーザーの求めている情報が提供出来たとします。そこからさらにユーザーに喜んでもらえるにはどうしたらいいのでしょうか。ここで潜在ニーズを満たして、このコンテンツだけで全て解決した、コツがわかったなどと思ってもらえたら、ユーザーを喜ばせることができるのではないでしょうか。
潜在ニーズについては後述します。
良いコンテンツの作り方
以下のようなステップがあります。
- キーワード選定
- 顕在ニーズ/潜在ニーズ
- ユーザー像
- アウトライン
- ライティング
- チェックと校正
キーワード選定
どのキーワードで検索上位を取りたいのか考えましょう。キーワードの検索ボリュームや競合性なども考慮すべきですが、ここでは、ユーザーがなぜそのキーワードで検索しているのかについて考えてみましょう。例えば、『美白になりたい』と考えている人は「美白 美容液」「美白 サプリ」「美白 医療」などと検索するでしょう。しかし、それぞれのキーワードでは美白になる為の熱量が異なるように感じます。「美白 美容液」は香りやテクスチャーを楽しみつつ日々努力して美白になりたいのかもしれません。「美白 サプリ」は美白美容液で以前肌荒れした経験があり飲むだけのサプリを試したいのかもしれません。「美白 医療」は美容液やサプリでは効果がなく、医療の力を頼りたいのかもしれません。このようにそれぞれのキーワードからユーザーニーズが見えてきます。キーワードを絞ることで、よりユーザーニーズに応えやすくなります。そしてユーザーニーズは顕在ニーズと潜在ニーズの2つに分けられます。
顕在ニーズ/潜在ニーズ
- 顕在ニーズ:ユーザーが求めている情報そのもの
- 潜在ニーズ:その情報を知ることで、ユーザーがそれまで気づいていなかった解決したい悩み、疑問点、叶えたい願望など
上記の「美白 医療」の例に当てはめると、顕在ニーズは「医療を用いた美白の方法が知りたい」となり、潜在ニーズは「美白医療の副作用はどんなものがあるかという不安を解消したい」となります。
このように顕在・潜在ニーズのそれぞれを理解することが不可欠です。そして顕在・潜在ニーズの両方を満たすことができるコンテンツこそ、「良いコンテンツ」と呼ばれます。
ユーザー像
キーワードを選定しユーザーニーズを理解したら、ユーザー像を決めましょう。ユーザー像とは、ユーザーの年齢・性別・職業・居住地・家族構成・生活スタイル・思考傾向・行動思考・悩み・願望などを考え、どのような理由・背景でこのコンテンツを訪れるのかを想定したものです。このようにユーザー像を想定することで、ユーザーが本当に求めているコンテンツは何なのかを考えやすくなります。
アウトライン
アウトラインでは主にタイトル・結論・リード文・本文(見出し)を書きだしてみましょう。結論をしっかり決めておくことで、ライティング中に筆が止まることを防いでくれます。リード文ではこのコンテンツの内容がすぐにわかり、ユーザーがこのコンテンツを読んだら得られる内容をわかりやすく伝えましょう!ユーザーに納得してもらえるように論理的な順番になるように考えましょう。具体的には、結論―理由―具体例―結論のように展開するとわかりやすいです。
ライティング
いよいよ実際に書いてみましょう!わかりやすく、見やすいものを目指しましょう。そして常にユーザー目線に立って書きましょう。ここまでお読み頂いた準備が整い、コンテンツに対する知識も十分に持っているなら、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作れるはずです。ライティングのテクニックなどはここでは割愛します。
もっと詳しいWEBライティングの方法やテクニックについては下記サイトをご参照ください。
・WEBライティングとは
・Webライティングとは?書き方の技術13項目【初心者〜中級者向け】
チェックと校正
1日おいてから改めて読み直して校正することをオススメします。誤字脱字がないか隅々までチェックしましょう。誤変換などはありませんか?
まとめ
今回はコンテンツマーケティングとはなにか、良いコンテンツとはどのようなものか、良いコンテンツを作るにはどんな手順を踏めばいいのかについて基本的なご説明してきました。どの部分をとっても常にユーザーが喜ぶものを作るという思いが前提となっていましたね。ユーザー目線を忘れずにコンテンツを作成すれば、必ず良いものとなるでしょう!